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昔は主に燃料として使われていた木炭。最近は木炭の優れた特性が見直されて、生活の中で燃料以外のさまざまな使い方をされています。
ところで、炭ならみんな同じ効果がある、そう思って使っていませんか?
実は炭は木の種類、焼き方などによってかなり違った性質をもっているのです。だから、使い方によってはあまり効果がない場合もあります。炭の種類と性質をよく理解して、効果的に炭を使いたいものですよね。さて、どのような炭がどのような効果をもたらすのでしょうか。少しお勉強してみましょう。
A 広葉樹の中温炭
A 広葉樹の中温炭昔ながらの製法で焼き上げた黒炭です。黒炭は柔らかく、火付きが良いという特長があるので、一般的に燃料として使われていたもの。 ミネラル分は広葉樹に多く含まれているので、この黒炭にも多く含まれていますが、黒炭は割れやすく溶けたりしますので、 飲み水や炊飯器に入れたりするのには残念ながら、不向き。遠赤外線効果から調湿性まではそこそこの効果はありますが、高温炭や針葉樹木炭には劣ります。 そして、注目すべきは、広葉樹の中温炭は酸性〜弱アルカリ性だということ。 身体の酸化を防いで老化を予防したり、金物のサビを防いだりする効果はありません。 またマイナスイオン、電磁波遮断などの効果もありません。黒炭は、燃料として使うのがベストです。

B 広葉樹の高温炭
今人気の備長炭はここに入ります。昔ながらの製法で焼かれ、白炭といわれて硬いのが特長。 燃料としても火持ちがよいので適しています。高温で焼かれた炭のほうが遠赤外線効果も高いので、焼き鳥などを焼いたりするのにも最適。 よくお店で見かけますよね。そしてミネラルも豊富。硬くて溶けないので、お水をおいしくしたり、ご飯をおいしく炊いたりするには、広葉樹の白炭が最適。 だから備長炭が使われているんですね。そして広葉樹の高温炭はアルカリ性。酸化を防ぎます。 マイナスイオンを集めたり、電磁波を遮断したり、地場の安定などは通電性のある木炭(半導体)にしかその効果はありません。 焼成温度が高くなればなるほど、炭は微弱ながら電気を通す半導体体質に変化するためで、だから高温炭に軍配が。 ここまでくると、広葉樹の高温炭は万能選手のようですが、断熱、脱臭、吸着、調湿性は針葉樹のほうが優れています。

C 針葉樹の中温炭(活性化炭素)
炭の一番の特質は多孔質であること。 孔(あな)が多いということは表面積が広いということで、炭1gの表面積は250〜300平方メートル、約75坪〜90坪もあるというのには、ビックリですよね。 このため木炭は吸水性、吸湿性、吸収性に富んでいるんです。 そして針葉樹のほうが広葉樹より表面積が大きく、空気の膜があるので、断熱性に優れています。 針葉樹の中温炭は断熱性が高い、それがとり得かな。

D 針葉樹の高温炭(活性化炭素)
針葉樹の高温炭もとっても優秀。 燃料に向かない、ミネラルが少ない、という項目のみが低い点です。 ということは、飲料水や炊飯、おふろに入れたりするのには不向きということ。 ですが住宅に使用して、調湿・脱臭能力や酸化防止、マイナスイオン効果など、針葉樹の高温炭(活性化炭素)は優れた性能を持っています。

E 竹の中低温炭

残念ながら広葉樹や針葉樹と比べて評価点が低い竹炭。 高温で焼成することがむずかしいこともあり、ダントツで優れている点がありません。




飲み水、煮炊き、お風呂などに使うなら広葉樹の高温炭。 身近に置いて電磁波遮断、抗酸化、マイナスイオン効果もあるよ。代表選手は備長炭。

住宅に使って調湿、脱臭、断熱、酸化防止、マイナスイオン効果、 地場安定などを目的とするなら、針葉樹の高温炭。


 

炭の種類と性質

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